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多くの社長が望む「出資」とは

コロナ禍も相まって、社員数30~50人程度の会社社長からの問い合わせがグンと増えた。

その社長からの相談内容でとても多いのが「私の会社に出資してくれる出資先を探して欲しい」

という内容。


私は「またか」と思いつつ、ちょっと待って下さいと話を切り出す。


会社の経営状況はどうなっていますか?

もし事業が問題なく回っているなら、その増資分は何のために使う予定ですか?


ここでバツの悪い表情をして「いや、事業がうまくいってなくて」という社長はまだいい。

タチの悪い社長になるとキャッシュ不足で会社の支払いさえ怪しい状況を隠して、

「うちの新しく立ち上げた事業は色んな方々から将来性を期待されていて・・・」と、ネガティブな要素を隠して必死にいかにすごい事業かプレゼンを始める。


ここで聞きたいのは、あなたが出資する金を持っていたとして、支払いも危ないような

企業に出資しますか?

もしあなたが言うように、そのビジネスモデルが斬新で将来性に長けているなら、なぜ

その色んな方々から出資を受けられないのか。

答えは分かっているはずだ。


最近のニュースを見て勘違いされている社長が多いようだが、出資とは返済義務もなく

個人補償もない借入金とは違う。

増資とは上手く回っているビジネスの成長スピードの加速や規模の拡充、設備の増強など、

プラスに更にプラスを付加するものであり、ごくまれにエンジェル投資家のようなお金持ちが、ビジネススキームや経営者=人に入れ込んで損得関係なく出資してくれる話も聞く。


そんな当たり前のことも理解せずにいきなり

「私はすごい社長なので、うちの会社に出資してくれる人を紹介して下さい」

なんておかしいと思わないのか。

もし思わないのなら、そんな会社の業績は傾いて当たり前だ。

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